こんにちは。ビルダーナースです。
私はかねてより、これから「お金」というものの価値や、利用方法が変わる、と思っています。
そもそもお金は交換道具に過ぎませんでした。
過大な妄想と幻想をお金に抱き過ぎた現在、閉塞感が蔓延した社会になってしまいましたよね。
でも行き着くところまで来たら、少しは元に戻るような動きが出てくるでしょう。
それをわかりやすく表現してくれた本を見つけたので、紹介します。
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「非交換の生産活動」という新しい法則
長期的に展望すると、人々はこれまでの200年間、幸福とはまず手もちの貨幣を増加させることだと思ってきた。
その貨幣は交換によって得られる。
そこで人々は「交換用商品」の生産にはげんだ。
特にこれまでは工業製品が有利な商品だったので各国は工業化に努力した。
しかし、最近は様子が変わってきた。
工業製品に代わって「知的生産物」が貴重となり、かつ商品化され、かつそれが法的にも保護されるようになってきた。
ますますの値上がりも予想される。
これからはこれが最も有利な交換用品商品になるという次第で、いわゆる脱工業化の主内容は当面これである。
だが、まだ、その先もある。
要は幸福になれば良いのである。
産業が作り出すものはすべて貨幣との交換用だから、人々がそれではあきたらないと思えば、次は「非交換用の生産活動」が人々を幸福にする主役として登場してくる。
地方の特産物は自家用の、デパートでは売ってない物が喜ばれるようなものである。
その方法は3つある。
第1は無交換の自給自足。
各自が手づくり製品を自家消費で楽しむ時代で、産業はそのための原材料や部材の供給にとどまることになる。
産業にとっての付加価値は低下する。
第2は物々交換。
またはサービスとサービスの交換。
手づくりのケーキを持参して勉強や趣味を教えてもらうなどがこれにあたる。
その喜びは確かな手応えがある(節税にもなる)
第3は公共製品の公共財化。
あまりにも豊富になった工業製品のいくつかは独立性を喪失して交換過程から脱落する。
たとえばトイレットのペーパー、サービスのコーヒーやおしぼり、電波。
さらに進んで税に負担を求めればもはや等価交換は成立せず、それは公共財になる。
以上が脱産業化への歩みである。
これからの日本では、そのような「非交換用の生産活動」が随所で増えていくことだろう。
これもデフレになる理由の1つである。
その場合は経済成長の数字が下がっても、必ずしも経済活動が停滞しているとは言えないし、人々が不幸だとも言えない。
ただ単に従来の経済活動を測定するモノサシが古くなっただけである。
さらに先を言えば、人に貢献するということが、ビジネスにつながる時代が来たような気がする。
これは、まだやっている人が少ないことだから、必ず成功する。
人の役に立とうとか恩返しをしようとかの気があまりない今の日本だから、「世の中に恩返しをしよう」という人が現れれば、「気持ちがいいから少しは協力しよう」という人が現れる。
言い換えれば、初めは貢献するつもりでやったことが、いつの間にか自分の生き甲斐になり、やがては思いがけず儲けになっていく。
そんな時代が来たということである。
実際、それは先端に達した国がこれまで歴史の中で見せてきた、もっとも幸福な姿でもある。
「経済成長を追及する産業」ばかりが仕事ではない。非貨幣的幸福というのもある。
いや、むしろこれからは、そちらのほうが重要である。
だから、かねて自分が本当にしたかったことを始めてはどうか。
さらに、世のため人のためになる新しい仕事をどんどん始めたらどうだろうか。
これまでイノベーターは産業的・生産的なイノベーターで、それがこうした新しい時代のイノベーターに取って替われることになるだろう。
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「お金」というのものへの捉え方、を考え直す時期なのではないかと思います。
お金が沢山有れば幸せとわ限りませんね
本人の気持ち次第でしよう私はそう思います。
いまこの時間をどう生きるかで決るじゃないですか。
>小西さんへ
今、この瞬間をどう生きるか。
私もそれが大事だと思います。
ただ、現在は多くの人が「お金がなければなにもできない」という幻想に取り付かれているのも間違いありません。
だから目先の利益のためにモノが溢れても作り続け、食料自給率が低くてもコンビニに弁当が並び、その多くが廃棄されてる矛盾も生まれてきてしまいます。
経済一辺倒で立ち行かなくなった今が、ちょうどこれまでの考えを変える良い時期なんだと思います。
もし小西さんも同様に感じられているなら、周囲の人にそう伝えていってください。
一人でも多くの人が、お金に対する幻想をなくさないと、世の中なかなか変わりませんので・・・
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