私のブログに今日書いた記事です。
我ながら「イイ記事だなぁ~」と思ったので、こちらにも。
(↑ 自分で言うな~って感じですが・・・笑)
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賛歌 ~“1億総ホワイトカラー化”は空虚な幻想~
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久しぶりに、自ら現場に入りました。
(スケジュールの都合、私のほうで植栽作業をしました。)
考え事をしていたり、体のキレも“イマイチ”だったので、やや重たい気分でスタートしたのですが、
いやはや、いつもながらではありますが、本当に不思議なものです。
植物に触れ、
土に触れ、
自ら体を動かし、
着ている服や手が汚れていくうちに・・・
頭はクリアに、心は穏やかに、体は軽やかでキレキレに・・・変わっていくのです。
ホント不思議。不思議、不思議。
植物や土に触れることで得られるパワーもありますが、
やっぱり、自ら手足を動かし、汚れることに、大きな意味があるような気がします。
手の表面は黒ずみ、爪に泥がつまり、服は汚れ・・・
そんな状態で昼食の買い物に行く時、すれ違う人達の視線が、けっこうオモシロイんです…笑
(汚れる前の服装は、作業着というよりは、アウトドアファッション的な小綺麗な感じです。)
・ざっと6割の人達は、怪訝そうに、少し避けるような感じ。
・残りの4割の人達は、顔や目に、「お疲れ様!」の優しいメッセージがあふれている感じ。
これ、皆さんはどう思いますか?
数百万年の人類の歴史の中でも、特にこの100年ほどで、
人間は、と~っても“お利口さん”になりました。
インターネットもやるし、FXもやるしDSもやるし、ロボットも作っちゃう。
でも末端で、インターネットやFXのシステムや、DSやロボットの組立は、人間がやってる。
「そんなことないよ。ロボットを組み立てる作業ロボットがあるよ。」と突っ込む方もいるでしょう。
でも、“ロボットを組み立てる作業ロボット”を組み立てているのは、人間です。
その部品の数々も同様です。
先ほど書いた、すれ違う時に、怪訝そうに、少し避けるような視線を向ける人達。
でも、彼らが住む家も、通う学校や会社も、買い物する店も、遊ぶ施設も・・・
み~んな、み~んな、全て、作っているのは人間なんですよね。
たとえノンダストルームや無菌室で組み立てる精密機器だって、人間が手を汚しながら作ってる。
“1億総ホワイトカラー化”してきた日本で、
まるでそれを、素晴らしい事かのように信じ切って、胡坐をかいている・・・
(お恥ずかしい事に、自分もバリバリのホワイトカラーの職場にいた時、そう考えていたかもしれません。)
それが空虚な幻想であること、
たまに、自ら現場に入って汗を流すと、実感できるんです。
泥だらけになり、汗や埃にまみれて働く・・・カッコイイです。
縁の下の力持ちという存在が昔の日本には多かったですね。
箕輪さん、住宅会社でも多いトラブルは、営業と工務の溝なんですね。
社長は、営業サイドにばかり賞賛する。
工務は100点で当然、マイナス評価が多いんですね。
箕輪さんのように、代表者が現場に入る事で、そういう問題は解決されるものです。
工務店は「工務」が主なんですからね。
>工務は100点で当然、マイナス評価が多いんですね。
そうですねぇ~なるほど・・・
そういう認識をあらかじめ持っておく位、
心してかからないと、いけないんですね。
私の場合は、「息抜き」「楽しみ」とも言えるかもしれません。
そんな表現しちゃうと、誤解されてしまいそうですが・・・(笑)
やっぱり、どんなに素晴らしい人間性を持っている人でも、
長い間ず~っと、上からの目線のみで、手足を汚さずに、汗を流さずにいると、
少しずつ、奢りが出てしまったり、感性が鈍ったりすると思うのです。
例えば、よく言われる“経営者自身の掃除励行”の話は、
そんな点が本質なんじゃないだろうか・・・と私は思っています。
仏教用語で言えば、「下座行」というやつですね。
ここでステキな詩をご紹介・・・
「手のひらと足の裏」(坂村真民)
利他行に
あけくれるひとの
手のひらの
うつくしさよ
きよさよ
あたたかさよ
下座行に
あけくれるひとの
足の裏の
こうごうしさよ
ひかりよ
ありがたさよ
ではまた~
私も現場上りなのでよく分かります。
最近では作業着着て・・・ってことは
なくなりましたが、単独で現場調査
に行く時は着替えて気合を入れて
行く時もあります(笑)
プライベートではよく汗をかいていますが
現場で、仕事で汗をかくっていうのは
また違った爽快感がありますからネ。。
>>やっぱり、どんなに素晴らしい人間性を持っている人でも、長い間ず~っと、上からの目線のみで、手足を汚さずに、汗を流さずにいると、少しずつ、奢りが出てしまったり、感性が鈍ったりすると思うのです
そうそう。
そういう状態に陥ってる経営者がよくいますね。
しかも気づかずに、他人には謙虚に・・・とか言ってる人も多いなぁ。
私もそういう状態にならないよう、掃除やお茶煎れはどこの職場でもやるようにしています。
感性を鈍らせないためにも、自分の手を動かすって大事ですよね。
haracyuさん
あの爽快感は、実際に汗をかいてみないと
実感できないんですよね!
ビルダーナースさん
いくらいろんな理屈をつけたところで、
結局は、実際にやってみないことには、
体験できない感覚って、ありますよね。
同じ目線で・・・とか言うからには、
たまに、床を這いずり回る経験が、やっぱり必要。
それを経験している人の言動には、説得力と優しさに満ち溢れています。
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