「長期優良」なんて「うちは関係ない」なんて工務店さんもいるかと思いますが、こんな記事を発見しました。
長期優良の戸建て市場が「有望市場」と判断されているようです。
「長期優良」戸建て参入 ~金利など優遇制度 有望市場狙う~
中堅デベ六パーの日本土地建物は長期優良住宅の年邸を得た戸建て住宅の販売に参入する。
1月中に横浜市で分譲を開始する。
耐久性などに優れた住宅の普及を金利優遇などで後押しする長期優良住宅制度は2009年6月に始まり、大手ハウスメーカーなどが手掛けているが、マンションに不振が続く中、今後は不動産デベロッパーの参入も増えそうだ。
中略
長期優良住宅は高機能な分、中長期的名保守・修繕体制も必要。
このため、これまでの参入企業はミサワホームなどの大手ハウスメーカーがほとんどで、不動産デベロッパーや地域の中堅・中小工務店などはほとんど扱っていなかった。
日土地グループは会社の日土地建設と連携して大手ハウスメーカー同様の保守・修繕体制を整える。
中略
市場が縮小する中、住宅ローンの金利優遇措置が受けられる長期悠長住宅は数少ない有望市場とみられており、今後も新規参入が増えそうだ。
1月18日月曜日・日経新聞夕刊・3面より引用
「不況」「デフレ」と嘆いている新築市場も、他所から見れば「宝の山」のようですよ。
国の方向性は、「フローからストック」ではありますが、新築住宅で求められているのは、『手入れをして長持ちさせること』。
「うちはこんな素材で、こんな工法だから20年や30年以上は十分耐久性がある」
それは分かりますが、「○○なはず」では一般のユーザーには通用しない・・・という事を頭に入れておくべきです。
ビルダーナースさんが本日のブログで書かれているように、中古住宅を流通させるという事も命題なのです。
中古が何故流通しないか・・・それは「本当に大丈夫なのか」不安だからです。
そういった面でも、今後は修繕計画やメンテナンスの履歴を残していく、国のお墨付きが与えられた家、「長期優良住宅」にスポットが当たっていくと思われます。
現に税制優遇や金利優遇など、ユーザーさんにもメリットが大きくなっていますね。
国の方針に逆らって進める家づくりには、デメリットは大きいです。
この点も踏まえて、もう一度自社の方向性を考えてみてはいかがでしょうか。
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