こんにちは。ビルダーナースです。
先日セミナー後に記入いただいたアンケートへのご質問です。
(ご質問No、3)
これまでたくさんの工務店さんと関わりを持ってきていると思うのですが、その中で特に多かった悩みや相談はなんですか
(お答え)
悩みはとくにないですねぇ。
むしろお相手の工務店さんが悩んでいるかと・・・。
悩みに対する捉え方が人それぞれかもしれませんが、おそらく悩む人というのは
良いか悪いか
成功か失敗か
など、二元論的にものごとを捉えていると思われます。
そういう人は、
自分はこれが良いと思うのに、相手は良いと思ってくれない
こうしたら上手くいくのに、相手は従ってくれない
という感じで、悩みに陥っていくようです。
このように二元論での判断基準しか持たないと、相手が自分と逆の判断をすれば、それがそのまま衝突の火種となります。
極論すれば相手は敵か味方なのか、の判断しかしなくなり、敵なら争いに発展していってしまいます。
だから悩む前に、自分の判断基準や、相手の基準がなにを拠りどころとしているのか、を観察するといいかもしれません。
わたしには二元論での判断基準はありませんから、工務店さんから悩みをお聞きしても、単純にそれが悪いこととは思えません。
人は色んなことにぶつかりながら成長していくものであり、経験しないとなかなか身につきませんよね。
もし現在が苦しい状況なら、その苦しみを経験することで、他人への思いやりが深まるかもしれない。
それならその悩みは、それほど悪いものじゃないと思うのです。
苦しみや悲しみを避けて、いいとこだけ得ようとするから悩む。
他人の意見に振り回されて自分を見失い、人の価値基準で生きようして悩む。
こんな人が工務店さんに限らず多いから、悩みはいくらあっても尽きないのでしょう。
だから私は自分には、そんな狭い二元論基準で悩む工務店さんに「ホントにそれしか基準はないのでしょうか?」と、問いかける役割があると思っています。
例えば 着工棟数が多い=成功、少ない=失敗
という基準も、本当に心からそう思っている人ばかりじゃない。
お客さんの笑顔=成功
ちょっとした小さい工事の数=お客さんからの支持
という基準があってもいい。
何を基準に、何を拠りどころとするか、が本来大事なのであって、いくら稼ぐのかが先にくるから、悩む人が増えているのではないでしょうか。
どれほどの苦しみや悲しみも、自分に必要だから訪れる。
それが実感できればその場に直面しても、有難く受け取れます。
私もこれまで様々な地獄を見てきましたが、それも今の仕事には必要だった経験に思えます。
そうじゃないと、自分より年配の人が多く、圧倒的に男性が多いこの業界で、女ひとりで渡っていけないでしょうから。
そういう経験を経たからこそ、どんなお悩みでも心が軽くなれるよう、アドバイスして差し上げることができる、と自信がつきました。
だから悩みはすべて後に糧となります。
糧ですから、有難く頂戴し、頂いた相手に感謝。
直接ご馳走など糧をいただければ、なお感謝ですね(笑)
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