こんにちは森田です。
専門誌「新建ハウジング」8月10日号の1面は「減築」の記事でした。
「減築」という言い方はポピュラーではないですね。
(大規模改修の手法として「減築」の可能性に注目が集まっているようです)
●「減築」とは・・・
既存住宅の一部、部屋のいくつか、2階を丸ごと除去することで、家族や身体の変化などに対応する改修手法。
減築すると、ランニングコストやメンテナンスコストの低減に効果があり。
高齢者世帯の増加にともなって、既存住宅活用のひとつの方法として注目されるようになった。
●国土交通省の調査
国土交通省(以下国交省)は持ち家戸建住宅に居住する20歳以上を対象に、減築に対する意識調査を実施。(回答数は1109件)
減築に関して「現時点で興味がある」とした世帯は13%、「将来は検討の余地がある」とした世帯は約29%、合わせて42%が興味を示している。
調査結果のポイントは以下の通り。
・子供の独立を控えた世帯主年齢50代の世帯を中心に減築に対する一定の潜在需要があった。
子供が独立したあとの子供部屋をどうするかについて考えている人は意外に多い。
・「耐震性能を高めたい」「機密・断熱を高めたい」日当たりの悪い部屋がある」「部屋数が多く清掃が面倒」といった、現在居住している住宅の課題を抱えている世帯で、減築に対する興味が高い。
減築のきっかけは、「子供の独立」を上回るのが、「身体の変化、体が不自由になる」という回答。
実際シニア世帯になると、ほぼ1階で生活することが中心になりますからね。
ちなみにうちの実家は2階がリビングの狭小地の3階建て。
70歳を過ぎた母親は腰痛持ちで、生活の中心になるリビングが2階では少々辛そうです。
ここ数年、3階に上がることはほとんどなくなりました。(以前はバルコニーがあってそこで洗濯物を干していたのですが・・・)
一方、「減築」への不安を聞いた設問には、
「建替えと比べて安くつくかどうか」、「親族等が宿泊するスペースがなくなる」、「期待した効果が現れるか」等の回答が上位をしめました。
建替えよりもコストメリットが大きく、小規模改修工事よりも生活上のメリットが大きければ、余生を快適に安心して低コストで過ごす方法として、減築には一定の需要がありそうだと記事は結んでいます。
「量から質への転換」をうたった、「住生活基本法」の方向性が明確になるように見直しが行われるそうですから、「減築」は今後注目のキーワードかもしれませんね。
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そうですね、減築は注目されていますね。
もし実際に工事する機会があれば、ブログやHPですぐに発信したほうがいいと思いますよぉ。
キーワード検索で「減築」と入れても、ヒットする工務店さんはまだ多くないですから・・・
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