今日は期間が延長になり、対象も拡充された「住宅エコポイント」についてのお話です。
国土交通省は10月8日、9月の住宅エコポイント申請状況の発表によりますと、新築は2万2550戸。
8月の新築1万9748戸からさらに14%増と順調に伸びており、8月の新築着工戸数から、エコポイント率を計算すると31%になります。
2009年度の新築住宅での次世代省エネ基準の割合は、推定で10%台。
エコポイント導入後、次世代省エネ基準で建てた住宅の割合は約2倍に増えたことになります。
新築エコポイントの累計申請は9月末で7万6352戸。
まだ増えており、順調に推移すると、今年度の次世代省エネ適合率は3~4割程度に高まることが予想されます。
10月8日に閣議決定された「円高・デフレ対応の為の緊急総合経済対策」(舌かみそうです・笑)による住宅エコポイントの拡大で、この流れはさらに拡大へ。
エコハウスの新築やエコリフォーム時に
①住宅用太陽熱利用システム(ソーラーシステム)
※ちなみに、太陽光発電設備設備は、住宅エコポイントの発行対象外で、今回の拡充においても対象とはしていません。
では対象になっている住宅用太陽熱利用システム(ソーラーシステム)を簡単に説明します。
住宅用太陽熱利用システム(ソーラーシステム)とは、太陽の熱エネルギーを、熱のまま利用して、お風呂やお台所の給湯などに利用するシステムです(太陽熱を集熱するシステムにポンプなどの動力を用いるものに限ります。)。太陽光を電気に変える太陽光発電設備は対象となりません。対象となる住宅用太陽熱利用システム(ソーラーシステム)の基準については、現在検討中。詳細が決まり次第、住宅エコポイント事務局のホームページで公表されます。
②節水型トイレ(リフォームのみ)
③高断熱浴槽(リフォームのみ)
を取り付ける場合、2万ポイントの割増が受けれることになりそうです。
新築にソーラーシステムを導入する場合は、従来の新築30万+2万(太陽光利用システム分)=32万円相当のポイントが発行されます。
なお、リフォームの場合、ポイントの発行上限は30万円のままの予定。
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私たちが建てる住宅も、この春から全棟「次世代省エネ基準」になりました。
今後は次世代の普及が加速していくようですね。
これまで断熱・気密に関してこだわりを持っているユーザーさんの数は、どちらかと言えば限られていました。
地球温暖化に対しての意識というより、イニシャルコスト(初期段階で掛る費用)とランニングコスト(住み始めて掛る費用)を比べてみて、イニシャルコストを抑えたいという意識が高かったように思います。
それが「エコポイント」と言う形で還元する訳ですから、「どうせなら基本性能を高めた方が・・・」となる訳です。
「次世代省エネ基準」は、税制優遇や補助金等でメリットのある「長期優良住宅」の必須条件でもあります。
またリフォームでは、断熱とからめた断熱改修にバリアフリーだけでなく、太陽熱設備・節水型トイレ・高断熱浴槽と追加対象が増えたことによって、今まで窓・ガラスメーカーが中心だった市場に設備メーカ等が新たに参入することになり、これまで以上に活性化されることは明白です。
という事は、エコポイントやエコリフォームへの関心はさらに高まってくるということになります。
この流れの中で、私たち工務店の使命としては、ユーザーさんへのメリットをどんどん「情報発信」していくこと。
知っている人、知らない人でメリット、デメリットが非常に大きい時代になりましたからね。
情報アンテナは“高く”です。
住宅エコポイントについて詳しくはこちら → 住宅エコポイント事務局ホームページ
※新建ハウジングさんの10月20日号から引用させて頂きました。
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