こんにちは。ビルダーナースです。
先日セミナー後に、参加者から記入いただいたアンケートへのご質問&お答えです。
(ご質問No、8)
いい家ってどんな家だと思いますか?こんなことを考えていたら全然儲かりません。困っています。本当にこのままでよいのでしょうか
(お答え)
禅問答のような問いかけですね(笑)
何をもってして「いい家」とするのか、まずその判断の元になることを考えてみてはいかがでしょう?
技術的にいい家なのか
歴史的にいい家なのか
構造的にいい家なのか
デザイン的にいい家なのか
性能、コスト、工期、材料、設備、消費エネルギー、使い勝手、立地条件 etc・・・
ひとくちに「いい」といっても、その判断要素となるものは100人が考えたら100通りあるかもしれませんよねぇ。
こういうことを踏まえないと、無限大にも考えられる要素の中から1部分だけ抜き取って、ケンカのような論争が起きそうです。
というか、実際そんなものばかりかもしれませんが。。。。。
そういうのはとっても不毛な論争ですよね。
また愛がないように見えます。
内断と外断論争なんて、そのさいたるものかもしれませんね。
やってる本人は相手を打ち負かしていい気持ちでしょうが、消費者を混乱させるだけのような気がしませんか??
話を戻すと、この問いかけの答えは禅問答のように、明確な答えを導き出せないことをまず認識ください。
世界共通の答えは存在しません。
その上で、敢えてこの問にご自身が答えとなるものがほしいなら、
「いい家」と定義付けるために、その背景となる制限を自分で設けてみてはいかがでしょうか?
制限とは例えば、
3世代が100年住める家 としていい家かどうか。
1000年ではなく100年という限定期間を想定していい家にするなら、100年の耐久性を持つ材料か、メンテをしながらその長さに相当できると実験結果が出ている材料で十分かもしれません。
これを50年とするならさらに限定条件が変わるため、設計から材料から内容が変わるかもしれません。
要は区切りを最初から付けて、いい家かどうか提案しています
ということを、お客さまに説明してしまうのです。
私が見聞きした今までの経験では、たまに文化遺産を作ろうかっていう勢いのビルダーさんがいらっしゃいます。
材料に拘るのは私も賛成ですが、100年持つ家と500年持つ家とでは、建て方は自ずと変わるでしょうが、そういうことはお構いなしのビルダーさんも多いようですね。
神社・仏閣を建てるのと、住まいを建てるのとでは、始めから持たせようと思う年数が異なって当然のように思います。
解体してまた材料を次の建替えに使用することを考え吟味しても、全て転用できるわけでもないでしょう。
ならば解体後に転用できる材料率50パーセントで100年持たせる家
として、転用できない材料はそのリサイクル方法、設備などの消耗品の廃棄方法を明示されるのはいかがでしょうか。
いい家と捉える前提条件が変われば、その条件から選定するものも、当然変わっていきます。
なのに、
私は○○を前提としていいか悪いか判断しています
という基本説明もないままに、各社・各様に失敗しない家づくりとかPRするから、消費者は混乱し、必要以上に不安や恐れを抱えて家づくりに臨んでいるのでは??
日本は法治国家ですから法は遵守いただき、その上で何をどう捉えて「いい家」とするか、はご自身で決め、その決めたことをきちんとお客さまに提示されてください。
だからこの問いかけには、
何が「いい家」なのかではなく、何を持ってして自分は「いい家」と考えるのか。
これをどうかお考えください、とお答えします。
次の「儲け」ですが、これもご自身で決めるしかないと思います。
毎月1000万儲かれば良しとするか、1億儲からないと良しとしないのか。
儲けたいだけなら、この業界は衰退産業ですから向きませんよねぇ。。。
お金だけでこの仕事をされているわけでもないと思いますが・・・
勉強会のときもお話しさせていただきましたが、現在はどこで何をしても、みなさんつらいことが多いと思います。
これから何が起こるかわかりませんが、預金封鎖だって通貨切り替えだって、起こっても不思議じゃありません。
だから何が起ころうと悔いのないよう、ご自分の好きなことを好きなだけやった方がいいと思います。
人生への答えは、自分で決めるしかありませんから。
そしてその自分で決めた答えに責任を持って行動する、これが自立ということですよね。
他の誰にも導き出せない答えを求める、終りのない悩みの旅路から、どうかもう自ら抜け出てください。
まず「いい家」とは誰にとって「いい家」
なのかを考えてはいかがでしょうか?
まず、過去に建てさせて頂いたお客様のなかで、「いいお客様」だと思える人を思い出してください。
その次に、自分建てた家で「いい家」と思える家を思い出してみてください。
自分が「いい家」と思う家を、買いたいと思ってくれる「いいお客様」は世の中にどのくらいいますか?(自分のエリアの中で)
いなければ、儲かることはありませんし、
自分が「いい家」と思う点が、お客さんから見て、いいと思わなければ、あるいは他社と差が無ければ選ばれることはありません。
そして、「いいお客様」に出会い選ばれる為に、自分から何をしていますか?
答えは、過去から今日までの自分の中にあります。そして、見出した答に対して、今日からどう行動するかが人生の分かれ道です。
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